アトピー性皮膚炎のシャンプー選び

アトピー性皮膚炎では、普通に市販されているシャンプーを使うと肌荒れや炎症、かぶれなどの症状が出てしまうことがあります。これは、市販されているほとんどのシャンプーが配合成分に「硫酸」を使った「高級アルコール系シャンプー」であるためです。高級アルコール系シャンプーでは汚れを落とすための界面活性剤としてラウリル硫酸ナトリウムといった非常に人の肌に刺激の大きな物質を使っているため、アトピー性皮膚炎のような弱い肌の人にとっては受けるダメージはかなり深刻です。
アトピー性皮膚炎の人のシャンプー選びに必要なのは、成分内容について事前によく調べておくということです。できるだけ天然由来成分による、無添加に近いものにしておくことが大切です。シャンプーに使用されている成分は薬事法により必ず表示をしなくてはならないことになっているので、パッケージ背面などで簡単に確認をすることができます。
成分内容として「硫酸」といった文字が入っているものが上位(成分表示は含有比率が高いものから表示されるため)にあったり、配合成分があまりにも多かったりするものは避けた方がよいでしょう。できるだけシンプルで、目や耳にすることの多い内容で収まっている方が安全性は高いと言えます。
勘違いしてしまいがちなのが、成分内容ではなくパッケージや広告文句を参考にしてしまう選び方です。「肌に優しい」「素肌と同じ成分」といった曖昧な言葉が使われているものの中には、実際には肌負担の大きいものもあるので注意が必要です。